ホームページ制作を初めて依頼するとき、「何から始まって、いつ公開できるのか」が見えないと不安になります。この記事では、制作会社に依頼した場合の一般的な流れを8つのステップに分けて解説し、それぞれの期間の目安と、発注する側が準備しておくとスムーズに進むことをまとめます。
- 中小企業のコーポレートサイトなら、依頼から公開までの目安は2〜4か月
- 制作期間が延びる最大の原因は、原稿・写真など「発注側が用意する素材」の遅れ
- 目的・ターゲット・参考サイト・公開希望日を整理してから相談すると、提案の精度が上がる
全体の流れと期間の目安
| ステップ | 内容 | 期間の目安 |
|---|---|---|
| 1. 目的の整理 | 何のために作るか、誰に見てもらうかを決める | 発注前 |
| 2. 問い合わせ・ヒアリング | 制作会社に相談し、要望や現状を伝える | 1〜2週間 |
| 3. 提案・見積もり・契約 | 構成案と見積もりを受け取り、内容を決めて契約する | 1〜3週間 |
| 4. サイト設計 | ページ構成とワイヤーフレーム(画面の設計図)を作る | 1〜2週間 |
| 5. デザイン | トップページから下層ページまでデザインする | 2〜4週間 |
| 6. 原稿・写真の準備 | 文章や写真、ロゴなどの素材をそろえる | 設計〜デザインと並行 |
| 7. 実装・テスト | コーディングとシステム実装、動作確認 | 2〜4週間 |
| 8. 公開・運用 | 公開作業、初期設定、公開後の更新と改善 | 1週間〜 |
10〜15ページ程度のコーポレートサイトであれば、依頼から公開まで2〜4か月が一般的です。1ページのランディングページなら1か月前後、ページ数が多いサイトや採用サイトは4〜6か月かかることもあります。
1. 目的とターゲットの整理(発注前)
制作会社に相談する前に、次の点を社内で整理しておきます。完璧である必要はありませんが、ここが曖昧だと提案の方向性が定まりません。
- 目的:問い合わせを増やしたい、採用に使いたい、会社の信頼感を高めたい、など
- ターゲット:どんな人に見てもらいたいか(取引先、求職者、一般のお客様)
- 現状の課題:今のサイトの不満点、競合との違い
- 参考サイト:「こんな雰囲気にしたい」というサイトを2〜3つ
- 公開希望日:展示会、決算期、採用シーズンなどの事情があれば伝える
- 予算の目安:費用感については、ホームページ制作の費用相場で解説しています
2. 問い合わせ・ヒアリング
制作会社に連絡し、打ち合わせを行います。制作会社側は、目的・ターゲット・現状・予算・スケジュールを確認し、サイトの方向性を提案するための材料を集めます。この段階で、原稿や写真を自社で用意できるか、更新は誰が行うかといった運用面も話し合っておくと、あとの工程がスムーズです。
3. 提案・見積もり・契約
ヒアリングをもとに、サイトの構成案、デザインの方向性、スケジュール、見積もりが提示されます。見積もりでは、修正回数、スマホ対応、素材の用意、公開後の保守の範囲を確認しましょう。内容に合意したら契約し、制作が始まります。
契約前に、サイトのデータやデザインの権利、サーバー・ドメインの名義、将来の移管の条件を確認しておくと、公開後のトラブルを防げます。
4. サイト設計(構成・ワイヤーフレーム)
どのページを作り、各ページに何を載せるかを決めます。ページの骨組みを示す「ワイヤーフレーム」で、情報の配置と導線を確認します。デザインに入ってから構成を変えると手戻りが大きいため、この段階で載せたい情報をすべて出し切ることが大切です。
5. デザイン
ワイヤーフレームをもとに、トップページからデザインします。トップページのデザインで方向性を固め、下層ページに展開する流れが一般的です。確認の際は、「好き嫌い」だけでなく、「ターゲットに伝わるか」「目的に合っているか」という視点でフィードバックすると、修正が的確になります。
スクロールに合わせて会社の物語を伝えるストーリーテリング型のサイトでは、この段階でアニメーションの流れも設計します(ストーリーテリングサイトとは?)。
6. 原稿・写真の準備
文章、写真、ロゴ、会社情報、スタッフ紹介など、サイトに載せる素材をそろえます。設計やデザインと並行して進めますが、制作期間が延びる最大の原因は、この素材の遅れです。
- 原稿は、制作会社がヒアリングをもとに作成する方法と、自社で用意する方法がある
- 写真は、プロのカメラマンによる撮影を含めると、サイトの印象が大きく変わる
- 既存のパンフレットや会社案内があれば、たたき台として活用できる
原稿と写真の担当者と期限を、制作開始の時点で決めておきましょう。「あとで用意します」が積み重なると、デザインが完成しているのに公開できない状態が続きます。
7. 実装・テスト
デザインをWebページとして実装(コーディング)し、お知らせの更新機能や問い合わせフォームなどのシステムを組み込みます。その後、PC・スマートフォン・各ブラウザでの表示確認、フォームの送信テスト、リンク切れの確認などを行います。発注側も、テスト用のURLで内容を一通り確認します。
8. 公開・運用
サーバーとドメインの設定、SSL(通信の暗号化)の設定、アクセス解析の導入、検索エンジンへの登録などを行い、公開します。既存サイトからのリニューアルの場合は、古いページから新しいページへの転送設定も必要です。
公開はゴールではなく、スタートです。お知らせの更新、アクセス解析をもとにした改善、検索対策(SEO)を続けることで、サイトは少しずつ成果を出すようになります。
制作期間が延びるおもな原因
- 原稿・写真など、発注側が用意する素材が遅れる
- 社内の確認者が多く、デザインの承認に時間がかかる
- 設計の段階で決めた構成を、デザインや実装の途中で変更する
- 公開直前に、新しいページや機能の追加を依頼する
期間を守るコツは、「決める人を決めておく」ことと、「素材の期限を守る」ことの2つです。
発注前の準備チェックリスト
- サイトの目的とターゲットを一言で説明できる
- 参考にしたいサイトを2〜3つ挙げられる
- 公開希望日と、その理由を伝えられる
- 原稿・写真の用意を、自社でするか制作会社に頼むか決めている
- 社内の決裁者と確認の流れが決まっている
- 現在のサーバー・ドメインの契約情報がわかる(リニューアルの場合)
よくある質問
最短でどのくらいで公開できますか?
1ページのランディングページで素材がそろっていれば、1か月前後で公開できる場合があります。ページ数と素材の状況によって変わるため、ヒアリング時にご相談ください。
原稿や写真がまったく用意できません。
ヒアリングをもとにした原稿作成や、写真撮影の手配まで含めて依頼できます。その分の費用と期間は見積もりに含めてご提示します。
制作中に構成を変えたくなったら?
設計の段階であれば柔軟に対応できます。デザインや実装に入ってからの変更は追加費用や期間延長につながるため、設計の段階で載せたい内容を出し切ることをおすすめします。
まとめ
ホームページ制作は、目的の整理から公開・運用まで8つのステップで進み、コーポレートサイトなら2〜4か月が目安です。期間と品質を左右するのは、発注前の整理と、原稿・写真の準備です。この2つを押さえておけば、制作会社との打ち合わせは格段にスムーズになります。
Cornerzでは、ヒアリングから設計・デザイン・実装・公開後の運用まで、一貫してサポートしています。「何から始めればいいかわからない」という段階から、お気軽にご相談ください。




